ぷれぜん仙人のブログ

〜言葉で人を動かす技術の探究〜

 
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人に頼る力【”アラジンの魔法のランプ”の擦り方】

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ぷれぜん仙人です、

 

先日SNSを見ていたら

ある投稿を見かけました。

 

ざっくり概要をお伝えすると、

 

ーーーーー

・見知らぬ学生からネット経由で「相談」がきた

 

・内容は、就職面接での対策を教えて欲しいという内容

 

・んん?と思ったものの、その人はその学生に対して

 「無料で」教えてあげた

 

・しかし、その人は「まず、自分の頭で考えた方

 がいいんじゃない?そんなんじゃダメだよ」

 的なことを問題提起として投稿していた

ーーーーー

 

という感じの話です。

 

私もすごくその意見には「賛同」しますし、

その人の言わんとしていることも分かります。

 

その人は、「プロ」としてそうしたサービスを

提供している方です。

 

「プロに気軽に無料で質問してくんなよ」

 

という気持ちもあるんでしょうし、

 

「自分で調べたり、考えたりする習慣が

ないんじゃ社会に出てロクな人間にならんぞ」

 

的な「先輩としてのお説教」

の要素もあるんでしょう。

 

まあ、ごもっともな話ではあります。

 

ただ、

 

私はこの投稿を見て、

また別の感想も持ちました。

 

それは、

 

 

この学生の「人に頼る力」は高いな

 

 

という感想です。

 

投稿からの情報だけじゃ分かりませんが、

 

その学生はもしかしたら、

「単純にダメな奴」の可能性もあります。

 

常識がない、自立心がない、

人とのWin-Winみたいなことを

考えることができない、

 

という一般的価値観における

「ダメな奴」です。

 

しかし、

 

よく考えると、たぶん、

 

多くの日本人の中において彼はすごく

「稀有な存在」でもあると思うのです。

 

こういう事を考えても

 

「ああ、この人に悪いな、、」

 

とか

 

「そもそも、そんな発想がありません!」

 

という感じでアクションを起こせる人って

なかなかいないんじゃないかな?と思います。

(特に、日本人てそういう感じですよね)

 

私の個人的な話をすれば、

 

私はすごく「人に頼る力」が低いです。

 

なんでも自分でやろうとするし、

自分でワンストップで

仕事をするのが好きです。 

 

(サラリーマン時代も人に頼る事ができず、

 地獄を見たこともあります。)

 

なぜ、色々なことを学んでいるか?

 

というと、「人に頼りたくないから」

ということもあります。

 

でも、人に頼れば

 

「一発で道が開ける」

 

ことがあるのも確かです。

 

「自力オンリー」のみでやろうとしたら

ものすごく遠回りになることも

世の中たくさんあります。

 

すごい人、というのは概してこの

「人に頼る力」がすごかったりもします。

 

 

日本を代表する経営者・孫さんの頼る力

 

 

ソフトバンクの孫さんに関する伝記もの

を読んでいて

 

”度肝を抜かれた”ことがあるのですが、

 

孫さんは高校生の頃、

 

当時、既に「偉大な経営者」であった

日本マクドナルド創業者の藤田田さんに、

 

「私と会ってください」

 

と電話でアポを入れたそうです。

 

当然、門前払いで断られます。

 

が、

 

秘書の人に何度断られても、

 

「いや、社長室で藤田さんが仕事をしている間

 私は一言も発しません。

 

 部屋に入れてくれるだけでいいんです。

 

 この私の話を

 ”そのまま”藤田さんに伝えてください!」

 

みたいな感じで粘りに粘り、

 

「ほう、面白い奴がいるじゃないか」

 

みたいな感じで押し切ったそうです。

 

当然、Win-Winとか一切ありません。

一方的に「もらう側」なわけです。

 

それでも、

躊躇せずに、人に頼ることができる。

 

しかも、とてつもないビッグな人物に対して。

 

これで孫さんは

 

「アメリカでコンピュータを学びなさい」

 

という賢者からのアドバイスを得ます。

 

そして高校を中退、実際に渡米し、

その後の成功はみなの知るところです。

 

その後も、MITの学生だったころも

 

自分の指導教授に

 

「私のもとで働きませんか?先生の欲しい

金額を支払います。ただし、プロジェクトが

うまくいった場合、”成功報酬で”です。

 

うまくいかなかったらタダ働きになりますが、、、

うまくいったら、必ず言い値通り支払います!」

 

自分の指導教授をタダで「雇用」したり、

 

入試の試験で「私は英語ができないから

辞書の持ち込み&辞書を引く時間分の延長

を許可してほしい」

 

と事務局を説き伏せたり、

 

という離れ業を

やってのけたりもしています。

 

その後も、

 

ジョブズに頼り →  iPhoneの独占販売

サウジの皇太子に頼り →  10兆円ファンド

 

という感じで益々、”頼る力のスケール”

が桁違いに上がってはいます。

 

どんだけセルフイメージが高いのか?

どんだけ傍若無人なのか?

 

分かりませんが、とにかくすごい人です。

 

「私のお願いは聞き入れられて当然!」

くらいに思っているのかもしれません。

 

多くの「普通の人」が無意識に持っている

変な固定概念、リミットがないのです。

 

しかも、それは今に始まった話ではないという。

 

地位も権力も何もない高校生時代から

孫さんは”希有なる人に頼る力”を

持っていたのです。

 

ここですごく重要な事実を

覚えておく必要があると思います。

 

私たちは人にお願いして、

仮に断られたとしても、、、

 

 

 元の位置に戻るだけで何も失うものはない

 

 

という事実です。

 

お願いしなければ、

元々断られていたのと一緒です。

 

であれば、実は

 

「ゼロ円の宝くじを買っている」

 

ようなものです。

 

外れてもコストはゼロ円なのです。

当たったら儲け物です。

 

私たちの多くは、

 

実際に頼む前から自分の中の自己判断で

「どうせ無理だろうからやめよう」

 

となるわけです。

 

これが「普通の人」です。

 

でも、世の中には

 

ずけずけとあつかましくも

「無料でアドバイスください!」

 

みたいな行動を起こして、それがキッカケで

人生を大きく切り開く人がいるのも事実です。

 

(冒頭の学生もこの”賢者のアドバイス”で

 就職面接を突破するかもしれません)

 

この運命の分かれ道は、

 

(1)頼む前から諦めた人

(2)とりあえず頼んでみた人

 

の違いなのです。

 

さらに言うと、

 

(3)一度や二度断られても、諦めず粘る人

 

というのもいます。

(そういえば学生時代、フラれてもフラれても粘って

 彼女をゲットしていた人もいました!)

 

この「頼る力」というのは

非常に強力な力だと思います。

 

もし、あなたも何か困った事があったら、

 

「とりあえず、ダメもとで頼んでみる」

 

というのはアリかもしれません。

 

それで断られたとしても失うものは

 

・頼むのに使ったわずかな時間

・多少の自尊心

 

しかないのです。

 

頼まなければ、元々何も起こらなかったのですから、

 

”トライしてみる価値がある賭け”

 

かもしれません。

 

というわけで今日は、SNSの投稿を見ていて

感じた、頼る力について書いてみました。

 

私は全くダメなので、この頼る力を

磨いていきたいです!

 

追伸)

 

「人に頼る力」について書かれた良書として

『アラジン・ファクター』という本があります。

 

ランプの擦り方

 

さえ学べば、人生は大きく変わる

ということについて書かれた本です。

 

私は、”知識で知っているだけ”で

 

まったくもって実践できてませんが、、、

すごくオススメの本です。

 

 

追伸)

 

音声でも聴けるようになりました!


人に頼る力【アラジンの魔法のランプの擦り方】

 

 

 

ぷれぜん仙人

 

孫さんのこちらの伝記もオススメです! 

志高く 孫正義正伝 新版 (実業之日本社文庫)

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  • 作者:井上 篤夫
  • 発売日: 2015/01/31
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